外資の高等教育機関の参入により、高まるミャンマー高級コンドミニアム需要
教育分野だけで100件以上の外資参入認可
今年初めに外資の教育機関参入が100%認められるようになって以降、ゼロから土地を取得し校舎を建築するよりも、コンドミニアムやオフィスビルを校舎とする方が便利だとの理由から、ミャンマーの高級コンドミニアムを備えたとオフィスビルの需要が急激に加速しています。その多くは、広大なスペースを必要としない高等教育短期コースや大学院のコースです。
代表的な外資系高等教育機関
・Kaplan Myanmar University College (アメリカ合衆国)
2018年6月にPyay RoadのDiamond Condominiumに校舎をオープン
・KI College Singapore(シンガポール)
2018年8月にYanking TownshipのGolden City Business Center Ground Floorに校舎オープン予定
他にも、Dulwich College(本校:イギリス)はミャンマーのYoma Strategic社と組み、Hlaing Thar YarとThanlyinのStar Cityに2つの校舎を建設しオープンさせています。今後さらに8百万米ドル(約9億円)を投資し、Star Cityにスタジアムと新校舎を建設する予定です。
ヤンゴンのひどい渋滞、公共交通機関事情や安全性を考えると、こういったプライベートスクールへ子供の送り迎えをする富裕層の親にとって、校舎があるコンドミニアムに住むというメリットは高く、高級コンドミニアム需要は更なる高まりを見せそうです。ミャンマーの法改正で外資の教育機関の進出が簡単になったことにより、不動産と教育機関の成長と発展は加速しそうです。
子供の教育に多大なる力とお金を注ぎ、小学生から塾や家庭教師をつけて勉強させるヤンゴンの富裕層の数を考えれば、こういったプライベートスクールへの入学を希望する層も高まって来るとは思います。しかしながら、本国とさほど変わらない学費を考えると、コンドミニアムの小さな校舎で学ばせるよりも、留学させて多様性とスケール感のある本場の教育環境で学ばせたいと考える親は、より増え続けそうです。
出展:https://www.mmtimes.com/news/demand-education-providers-jolts-real-estate-market.html-0